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想いのままを綴っています  
by akonaru
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ア・イ・シ・テ・ル・ヨ
b0085381_23174721.jpgもうすぐ実父の命日。
少し早いですが「父の日」が近いので
お供え花にならないよう、毎年カサブランカを贈ります。

5年前、病気がわかったときは、既に手遅れでした。
私の結婚式にも出席出来ず、病院から私の幸せを祈ってくれていました。

看病の為に実家に帰省していたある日。
消灯時間になり、帰宅しようとする私に
突然、優しい言葉をかけてくれ、その一言で今まで張り詰めていたものが
ぷつんと切れていまい、いい年をして父の胸で泣きじゃくってしまいました。

「あほやなぁ。。何、泣いてるんや・・・」
と、背中をトントンとゆっくり叩きながら少し笑って
静かな声で、

「愛してるよ・・・」

と父の口から意外な言葉を聞きました。
それから、母も弟も「みんな、愛してる」と・・・

その夜から意識がなくなり、
結局、それが父が残した家族への最期の言葉でした。

生き方の下手な人でした。
いつも自分の居場所を探しているような人でした。
そして、少しだけ父のそんなところを私は受け継いでしまいました。

母でも理解出来ない父の性格は、なんとなく私にはわかります。

初孫になる息子にも会えなかったけれど、生きていたらきっと
大好きな釣りや山や川に連れて行き、好奇心が強い息子にとって
さぞかし気の合うおじいちゃんだっただろうと思います。

不思議な話ですが、
一回忌法要の時、家で父の匂いがしていました。
その後、お墓についてからも私の前を歩いてるかのように
父の匂いが風に乗って漂ってきました。
それは、私だけにしかわかりませんでした。
母は帰って来たんだと言っていました。
今でも、息子を連れて実家へ帰ると、父が息子に会いに来ているのが
すぐにわかります。
白い光だったり、物音で知らせてくれます。

父のことを想うと、家で家事をしていても、電車に乗っていても
涙が自然と溢れて来ます。
今は、生きていたときよりも、父の事を想うようになり
いつも傍にいてくれていることを感じます。

最近、息子がスーッと後ろからやって来て
おやつだか何だかを食べた、甘~い香りのするベタベタのお口で

「ア・イ・シ・テ・ル・ヨ・・・」
と、にこにこしながら私の耳元で囁きます。

最後に父が言い残した、言い回しもそのリズムのようなものも
全く同じなんです。

生き方の下手だった父が、まだ言い足りなかった家族への
「ア・イ・シ・テ・ル・ヨ」の言葉を
息子が代りに言ってくれているような気がしてなりません。

パパ・・・私も愛してるよ。いつまでも・・・。
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by akonaru | 2006-06-01 00:23 | * Diary
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